スマートフォンの進化の変遷についてご紹介します。
PHSのサービスが開始されたのは1995年からです。この時代はポケベルも進化を遂げ、数字だけでなくカタカナでメッセージを送ることができるようになり、ほとんどの女子高生はポケベルを所有していました。携帯電話は高くて手が出ない若者が、リーズナブルかつ使いやすいPHSを利用することになったのは、サービスが開始されてすぐのことでした。電波こそ微弱であったのですが、リーズナブルな価格で所有することができることで大ヒットとなりました。PHSは、携帯電話の料金がリーズナブルになっていくにつれて徐々に所有しているメリットが少なくなり、衰退していきます。
スマートフォンの最盛期の現在においても、いまだにPHSが使用されている現場があります。それは病院などの医療関係です。病院では、スマートフォンの電波によって心臓に埋め込まれたペースメーカーが誤作動を起こすリスクを避けるために、多くの医療従事者がPHSを所有しています。もちろんスマートフォンでペースメーカーが誤作動するリスクは本当に微々たるものなのですが、万が一を考えてPHSにしている方が大半を占めているのです。PHSのサービスは、2021年1月31日にサービスが終了になります。